米食品大手ゼネラル・ミルズが、中国国内で展開するアイスクリームチェーン「ハーゲンダッツ」の店舗事業の売却を検討していると事情に詳しい関係者が述べた。消費が低迷している中国市場では来店者の減少が続いている。

非公開情報を理由に匿名を条件に関係者が語ったところによると、ゼネラル・ミルズは売却についてアドバイザーと協議を進めており、年内にも売却手続きに着手する可能性があるという。売却額は数億ドル規模が見込まれているが、協議は初期段階であり、最終的には見送りになる可能性もあるとした。

中国のスーパーやコンビニでのハーゲンダッツ製品の販売は継続する見通し。

ゼネラル・ミルズはコメントを控えた。

中国におけるハーゲンダッツ

ゼネラル・ミルズは1996年に上海で初めてアイスクリームのカフェをオープンした。SNS「微信(ウィーチャット)」に掲載されている情報によると、中国国内のハーゲンダッツ店舗は現在250店余り。

同社のジェフ・ハーメニング最高経営責任者(CEO)は3月の決算説明会で、消費環境の悪化や来店者数の減少に言及。北米以外で最大市場の中国での業績を安定させるために注力していくと述べていた。

ゼネラル・ミルズの株価は年初来で15%下落。先月には約5年ぶりの安値を付けていた。

中国市場を巡っては、スターバックスも中国事業の選択肢を検討する中で、持ち分売却も視野に入っているとブルームバーグが報じている。

原題:General Mills Is Said to Weigh Sale of China Häagen-Dazs Stores(抜粋)

--取材協力:Will Kubzansky.

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