農林水産省は、追加放出される2021年産の備蓄米、およそ12万トンの購入申請の受付を始めました。今回は大手スーパーなどで購入に慎重な姿勢をとる企業が目立ちます。

小泉農水大臣は、きのう、2021年産の備蓄米、いわゆる「古古古米」と20年産の「古古古古米」のあわせて20万トンを追加放出すると発表しました。

きょうから、購入申請が始まるのは21年産の古古古米で、これまで買い手が付かなかった分も加えたおよそ12万トン分の受付が10時に始まりました。

小泉進次郎 農林水産大臣
「現在1時間くらい経って応募状況ですが、約30社から応募があると聞いている。やはりニーズがあるんだなと」

大手や中小の小売業者、コメの販売店などが対象ですが、イトーヨーカドーやアイリスオーヤマなどは、すでに確保している分を店頭に並べることに専念したいとして、きょうの申請は見送るということです。

また、楽天などのIT企業やコンビニ各社も様子見の姿勢で、追加の20万トンがすべて市場に放出されるかは不透明です。