小売り世界最大手の米ウォルマートは、ドローンの配送サービスを新たに5つの都市で始める。他社と競争が激しいオンライン販売の配送時間を短縮して消費者の心をつかむことで売り上げの拡大を目指している。

米国の消費者は商品をすぐに届けてくれるサービスに対価を支払うようになっていて、ウォルマートはドローン配送に力を入れている。数分での配送も可能で、果物や卵、ペットフード、アイスクリームなどがドローンでよく注文されるという。

ノースカロライナ州シャーロット、フロリダ州タンパ、ジョージア州アトランタ、テキサス州ヒューストンなどのあわせて100店舗が対象。アーカンソー州北西部とダラス・フォートワース地域ですでに展開しているドローン事業を基盤に進める。

同社によると、これらの地域でドローンの配送サービスを本格展開するのは小売業界で初だという。

ウォルマートの電子商取引責任者デービッド・グジーナ氏は取材に対し「この商品が45分後に届くと言われれば、そのリードタイムからその日の予定を組み立てられる」と話した。

アマゾンなどに対抗するため数十億ドルを投資してきたオンラインビジネスについて、ウォルマートは今年黒字化が実現できると見込んでいる。

ドローン事業の拡大に伴い、ウォルマートは米アルファベット傘下のウイングとの提携を強化。両社は2023年にダラスにある2店舗でドローン配送を開始している。ウイングは店舗から半径約6マイルまでの目視外飛行の認可を米連邦航空局(FAA)から受けている。

ウォルマートはテキサス州とアーカンソー州において、別のドローン配送企業ジップラインとも連携している。

オンライン販売は輸送費や人件費、燃料費がかさみ小売業者の重荷になっていて、ウォルマートは倉庫の自動化や注文の一括処理などでコスト削減も進めている。同時に、処方薬や深夜配送などのサービス拡充にも取り組んでいる。

原題:Walmart Boosts Drone Deliveries in Effort to Speed Up Orders(抜粋)

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