(ブルームバーグ):トランプ米政権はセルビアをはじめとするバルカン諸国に、米国から強制出国させる移民の受け入れを要請している。事情に詳しい関係者が明らかにした。
協議が非公開だとして匿名を条件に述べた同関係者らによると、米国は移民受け入れに前向きな外国政府を探しており、バルカン諸国への要請はそうした広範な戦略の一環として現在も進められている。
関係者の1人は米国務省の地方局がこの件を担当していると述べた。各国との協議の結果、これまでに何らかの合意が成立したのかは明らかになっていない。
ホワイトハウスはコメントを控えた。国務省からもこれまでのところコメントは得られていない。セルビア外務省には4日に問い合わせたが、返答は得られていない。
米最高裁は5月、キューバとハイチ、ニカラグア、ベネズエラ出身の最大50万人に対し、トランプ政権が一時的な滞在資格を取り消すことを認めた。関係者の1人によれば、トランプ政権はこれらの国からの移民の強制出国に備え、移送先の候補地を模索している。
しかしこれまで送還先の候補地として名前が挙がってこなかったセルビアは、トランプ一族にとって別の理由から注目されている。
セルビアの首都ベオグラードには、トランプ氏の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏が共同設立した投資会社が、「トランプ・タワー・ベオグラード」の建設を計画している。
トランプ大統領の息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏は、セルビアを何度も訪問している。米特使のリチャード・グレネル氏はセルビアで民間人に与えられる最高の栄誉を受けた。セルビアのブチッチ大統領はトランプ氏の熱烈な支持者として知られており、5月に米国を訪問している。
原題:Trump’s Administration Has Asked Ally Serbia to Accept Deportees(抜粋)
--取材協力:Misha Savic.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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