トランプ米政権は、ロサンゼルスとサンフランシスコを3時間弱で結ぶカリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトを巡り、約40億ドル(約5700億円)の連邦支援を打ち切る方針を示した。長年にわたって遅延が続いており、税金の無駄遣いだとしている。

米連邦鉄道局(FRA)は300ページを超える報告書で、度重なる遅延とコスト増大の経緯に触れ、カリフォルニア高速鉄道局にはプロジェクトを予定通り完了する実行可能な計画がないまま、「納税者から約40億ドルの投資をだまし取った」と非難した。同州には37日以内に反論する猶予が与えられている。

 

カリフォルニア高速鉄道局は電子メールで送付した声明で、同報告書に「強く異議を唱える」とした上で、「州内の主要人口密集地域を結ぶ、米国初の本格的な高速鉄道システムの完成に引き続き強い決意を持って取り組んでいる」と説明。「プロジェクトにとって連邦政府との継続的な連携は重要だが、資金の大半は州が提供している」点にも言及した。

このプロジェクトは2008年に承認された。推定コストは当初330億ドルとされていたが、現在は890億-1280億ドルに膨れ上がっており、カリフォルニア州は州中央部のセントラルバレーに最初の区間を完成させる資金の確保にも苦慮している。

ダフィー米運輸長官は報告書公表に際して発表した声明で、「カリフォルニア高速鉄道局に警告する。約束を果たせないなら、トランプ大統領が掲げる偉大で美しい建造物を実現できる他のプロジェクトに資金を回すべきだ」と指摘した。

加州フレズノ郡で建設中の高速鉄道プロジェクト

カリフォルニア州はこのプロジェクトに関連して、バイデン前政権から31億ドルの補助金を獲得。11年にも約9億ドルの支援を得ていた。報告書によれば、FRAが支援打ち切りを最終決定した場合、連邦政府はこれらの補助金の未使用分を「再配分」する方針だ。

カリフォルニア高速鉄道局の報告書によれば、今年3月時点でそうした資金のほぼ全額が未使用のままだという。

原題:Trump DOT Moves to Cut $4 Billion for California High-Speed Rail(抜粋)

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