米国最大の送電網に接続するデータセンターの急増により、電力調達コストが94億ドル(約1兆3500億円)増加したことが明らかになった。この増加分は今月から米東部の家庭や企業の電気料金に転嫁される。

米最大の電力網運営会社、PJMインターコネクションを監視する第三者機関、モニタリング・アナリティクスが3日に公表した報告書によると、データセンターの電力需要増大が需給逼迫(ひっぱく)と価格上昇を引き起こしており、PJMの容量市場でのコスト総額は2.8倍に膨らんだ。

同機関は世界有数の富裕なテック企業が進めているデータセンターの急増を、家庭や企業が事実上支えることになると分析。「現在の状況は自然な需要の伸びの結果ではない」とし、「容量市場の逼迫は、ほぼ全てがデータセンターによる大規模な電力需要増加(実績と予測の双方)によるものだ」と指摘した。

米東部をカバーするPJMの電力供給確保に要するコストは入札により147億ドルと過去最高水準で決定したが、本来は50億ドル前後と見込まれていた。コストが特に大幅に増加したのはバージニア州とメリーランド州だった。

PJMにこの件に関してコメントを求めたがすぐには返答はなかった。

原題:Data Centers Added $9.4 Billion in Costs on Biggest US Grid (1)(抜粋)

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