(ブルームバーグ):スポーツ用品最大手、米ナイキのエリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)は、広報部門の責任者にマクドナルド出身のマイケル・ゴンダ氏を新たに起用した。幹部人事の刷新はこれで一区切りとなる。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ヒル氏は昨年10月にナイキへ復帰して以降、CEO直属の主要ポジションの多くを入れ替えてきた。今回のゴンダ氏の起用により、ヒル氏主導の経営陣刷新は完了した。
2日の社員向け文書でヒル氏は、ナイキにとって極めて重要な局面にあると述べ、7月入社予定のゴンダ氏については組織の内部変革をけん引した経験を持つ人物だと紹介した。
ナイキは競争激化や裁量的支出の鈍化が業績の重しとなり過去4四半期連続で減収となった。業績悪化を受け、ナイキは昨年、かつて同社の上級幹部を務めたヒル氏を呼び戻した。
ヒル氏の戦略は、以前の経営陣が進めていたファッション路線から脱却し、ナイキを本来のスポーツ志向へと回帰させることにある。
ゴンダ氏の起用に先立ち、ヒル氏はスポーツマーケティング、法務、人事、成長戦略を担当する各部門の責任者を新たに任命していた。
原題:Nike CEO Finishes C-Suite Makeover With McDonald’s Executive(抜粋)
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