27日の日本市場では債券相場が上昇(利回りは低下)。米国での株安によるリスクオフや長期金利低下を受けて買いが先行している。円相場は物価指標が予想を上回ったことで、対ドルで155円台後半に上昇。株式は東証株価指数(TOPIX)が続伸している。

長期国債先物中心限月3月物は一時前日比25銭高の132円78銭に上昇。新発10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い2.14%に低下している。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米長期金利の低下などを受けて債券は買いが先行するとし、この日行われる2年債入札については「無難に消化される」とみている。

2年国債入札の発行予定額は2兆8000億円程度。SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリストは、高市政権の下で日本銀行が利上げペースを加速させるのは難しいとみる向きも増えていくとみられ、「足元の金利水準は相応の投資家需要を集めるだろう」と予想する。

東京株式相場はTOPIXが4日続伸。米国株市場で景気敏感業種や金融株が買われた流れが国内に波及し、商社や化学、保険が上昇。建設や陸運など内需関連も高い。個別では自己株式取得枠を拡大させたソニーグループが大幅高。

一方、米国でエヌビディアやフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となったことが嫌気され、半導体関連や非鉄金属株は下落。アジア時間27日の米株先物安や為替の円強含みも重しとなり、日経平均株価は安い。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「米国ではテクノロジー株が下落した半面、金融株や不動産株が上昇するなど、市場全体の地合いが悪化しているわけではない」と指摘。国民会議が動き出すなど、成長や危機管理などへの政策実行期待は日本株の支えとなりそうと述べた。

東京外国為替市場の円相場は対ドルで155円台後半に上昇。朝方発表された東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受け、円が買われている。

三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は、東京CPIは鈍化が予想されていたが「思ったほど弱くないということで多少円買いの材料になっている」と指摘。もっとも「相場のトレンドを変えるような材料ではなく、ドル・円は156円を中心に上下60-70銭のレンジで推移しそうだ」と述べた。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.