(ブルームバーグ):27日の日本市場では債券相場が上昇(利回りは低下)。米国の長期金利低下に加え、2年債入札を無難にこなしたことで買い安心感が広がった。円相場は東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて上昇。株式は続伸し、東証株価指数(TOPIX)と日経平均株価は共に終値ベースの最高値を更新した。
財務省が実施した2年利付国債入札は、最低落札価格が市場予想とほぼ一致。大きいほど入札の不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は1銭3厘と前回(1銭)から小幅な拡大にとどまった。半面、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.32倍と、過去12カ月平均(3.58倍)や前回(3.88倍)を下回った。
りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャーは、入札は予想通り無難な結果だったと指摘。債券相場は堅調だとした上で、「今週末に米国がイランに対して軍事行動をとることへの警戒が出ており、週明けに長期金利が大きく低下する可能性がある」と述べた。
債券
債券相場は、2年国債入札を無難にこなしたことや月末のビッグエクステンション(国債インデックスの期間を通常より長期化する動き)による買いで超長期債を中心に堅調だった。
SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジストは、2年債入札について「最低落札価格はほぼ予想通りで、テールもまあまあだった」と指摘。日本銀行の次回利上げは可能でも「高市政権の下で次の次の利上げは難しいとの見方が出ており、今の2年金利水準でも買えるという投資家が相応にいたのだろう」と述べた。
新発国債利回り(午後3時時点)
株式
東京株式相場は4日続伸。米国株市場で景気敏感業種などが買われた流れが国内に波及し、商社や鉱業など原油関連株、鉄鋼株が高い。電気・ガスや医薬品など内需関連も堅調。半面、米エヌビディアの下落を受けて半導体関連株が弱く、日経平均は午前に1%超下落する場面があった。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジストは商社株について、米バークシャー・ハサウェイが28日に公表する年次株主書簡で日本の商社に言及するのではないかとの期待が買いを誘っているかもしれないと述べた。海外投資家の間で日本株の人気が高まっていることも相場の支援材料になっていると言う。
為替
東京外国為替市場の円相場は対ドルで一時155円台半ばまで上昇。朝方発表された東京都区部CPIが市場予想を上回ったことを受け、円が買われた。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、東京CPIは生鮮食品とエネルギーを除くコアコア指数がしっかりで、日銀の利上げをサポートする材料になったと話した。
この記事は一部にブルームバーグ・オートメーションを利用しています。
--取材協力:日高正裕、長谷川敏郎、アリス・フレンチ.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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