新興国市場の資産は年内に引き続き上昇するものの世界経済の減速や米国の政策を巡る不確実性で値上がりは限定的になる可能性が高い。モルガン・スタンレーがこうした見通しを示した。

同行は新興国通貨について、年内に対ドルで緩やかに上昇すると予想している。

新興国通貨の指標、MSCI新興国通貨指数は年初から5月末までに5%強上昇と、1ー5月としては2017年以来の大幅な上げとなっている。

ジェームズ・ロード氏らストラテジストは5月30日のリポートで「米国の大きな不確実性と世界経済の減速を背景とした、居心地の悪い上昇となる」とし、「投資家は冷静さを保つ必要がある」と指摘した。

 

今年に入り好調な新興国の現地通貨建て債券は、米国債利回りが低下する中でさらに上昇すると見込まれている。世界の状況を受け、各国・地域の中央銀行は、必要があれば「通貨安を過度に懸念せずに」利下げできる可能性があると、ストラテジストらは指摘した。

モルガン・スタンレーは選好する取引の一部として、チリ・ペソの対ドルでの上昇を見込む取引、ハンガリーの自国通貨建て30年償還債の買い、ブラジルの金利低下を見込む取引を挙げている。

原題:Morgan Stanley Sees ‘Uncomfortable’ Rally in Emerging Markets(抜粋)

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