(ブルームバーグ):レバレッジドファイナンス担当バンカーらは動き出す準備ができている。
しかし今は、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社、借り手企業、およびトランプ米政権の関税政策などの状況が明瞭になるのを待っている状態だ。
ゴールドマン・サックス・グループのクレジットファイナンス世界責任者クリスティーナ・ミニス氏は5月29日、同社がカリフォルニア州で開催した第10回レバレッジドファイナンス&クレジット会議で、出席したPE投資会社に「頼りにしている」と語りかけた。
M&A(企業の合併・買収)活動は上向き、企業の借り入れも回復傾向にあるが、PE投資会社は保有資産の売却に依然として苦戦している。資金調達環境は世界的に厳しく、新たな買収も困難だ。
このため、ウォール街の銀行はファイナンス案件の減少に直面している。
ゴールドマンの米レバレッジドファイナンス資本市場責任者クリス・ボナー氏はインタビューで、「PE投資会社からは『今、企業を買収して、3-5年後の出口戦略を描くのは難しい』という声が上がっている」と語った。
ミニス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、関税の影響や他のインフレ圧力により、「信用リスクのばらつき」が拡大していると述べた。
ゴールドマンのロバート・カプラン副会長はプレゼンテーションで「大企業は状況に適応できる」とした上で、中小企業については「調整の余地が乏しく、年内に閉鎖や倒産が増えるだろう」と警鐘を鳴らした。
クレジット投資家は今、安心して保有できる、知名度が高く景気後退にも耐え得る企業を選好していると、ボナー氏は別のインタビューで述べている。
原題:Goldman Bankers Roll Up Sleeves and Plead for LBOs to Return(抜粋)
--取材協力:Rene Ismail、Sonali Basak.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.