(ブルームバーグ):ロシアのプーチン大統領がトルコでのウクライナとの協議にトップレベルの代表団を派遣しないことで、停戦に対する期待が薄れている。一方、プーチン氏を交渉の場に引き出すために米議会で進められている新たな制裁措置への注目が高まっている。
ルビオ米国務長官は、16日にトルコのイスタンブールで予定されているロシア・ウクライナ間の協議について、プーチン氏とトランプ米大統領の会談がなければ進展の可能性は低いとし、停戦への期待を削いだ。
ルビオ氏は16日にイスタンブールを訪問する予定だが、協議には参加しない。ロシア側が比較的低位の代表団のみを派遣すると発表したことに対し、同氏は「適切なレベル」の米国チームが参加すると述べた。ルビオ氏自身はウクライナの代表団やトルコのフィダン外相との個別会談に臨む。
ルビオ氏はトルコ・アンタルヤで開催された北大西洋条約機構(NATO)外相会合後に記者団に対し、「率直に言って、トランプ大統領がプーチン大統領と直接対面し、今後の意図を確認しない限り、突破口は開けないと思う」と語った。
これに先立ち、トランプ氏もロシアのウクライナ侵攻について、自分とプーチン大統領が会うまでは何も解決しないとの見方を示した。
今後の焦点は、トランプ氏がいつプーチン氏と会談するか、そしてロシアに対して新たな制裁を発動するかどうかに移っている。ルビオ氏は、トランプ氏が中東歴訪を終えるまで次の方針決定を待つ可能性があると述べた。これまで制裁をちらつかせていたトランプ氏だが、最近は制裁に言及しておらず、ルビオ氏もこの点に触れなかった。
米共和党のリンゼー・グラム上院議員も、NATO会合に合わせて欧州およびウクライナの代表らと会談。グラム氏は、ロシアが真剣な和平交渉に応じない場合、同国に「骨の髄まで打撃を与える」新たな制裁と、ロシア産の石油・ガスなどを購入する国に関税を課す法案を提案している。
原題:Ukraine Ceasefire Prospects Dim as Calls for New Sanctions Grow(抜粋)
--取材協力:Andrea Palasciano.
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