(ブルームバーグ):新型の米大統領専用機「エアフォースワン」について、2027年までに前倒しで納入する提案をボーイングが行ったと米空軍幹部が明らかにした。トランプ大統領は2期目の任期中に新型機の導入を望んでおり、当局者がその実現に動いている。
米空軍の調達責任者代行ダーリーン・コステロ氏は「日程は必ずしも保証できない」と述べた。下院軍事小委員会の7日の公聴会向けに準備した発言テキストが公開された。
コステロ氏によれば、「納期実現とトレードオフ可能な要件」を検討しており、空軍がホワイトハウスと受け入れ可能な条件を協議している。
ボーイングの広報担当者は、空軍に判断を委ねるとした。ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は、遅れているプログラムが水面下で前進しており、イーロン・マスク氏と同氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」も貢献していると語った。
コステロ氏によると、ボーイングは数カ月前に国防総省に提示した納入スケジュールを1、2年短縮し、「著しい改善」が見られた。同社が提案する要件変更にホワイトハウスと空軍がまず同意する必要があるという。
複数の当局者によると、空軍とボーイングは、人的制約や内装サプライヤーの問題、配線設計で生じた遅れに対応している。
計画の遅れを受け、トランプ氏は別の選択肢にも目を向け始めており、カタール所有のボーイング747に関心を示しているという。同氏が好む金メッキやレザー張りの内装が施された豪華な仕様だ。
原題:Air Force Says Boeing Vows to Deliver New Air Force One by 2027(抜粋)
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