(ブルームバーグ):香港ドルの資金調達コストが7日に大きく下がった。低下幅としては2008年以来の大きさとなった。香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)が香港ドルの対米ドル相場の許容変動幅を防衛するため、香港ドル売り介入を続けた結果、金融システム内の流動性が拡大した。
ブルームバーグの計算によると、香港銀行間取引金利(HIBOR)1カ月物は58ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がり3.08%と、08年以来の大幅低下だった。金利の低下は香港ドルを買う魅力を抑え、通貨高圧力の緩和につながる。
香港ドル相場が許容変動幅(1米ドル=7.75-7.85香港ドル)の上限を付けたことを受け、HKMAは今月2日から4回にわたり計1294億香港ドル(約2兆3900億円)相当の香港ドル売り・米ドル買いの市場介入を実施した。
一連の介入により、銀行間の流動性を示すアグリゲート・バランス(決済性預金残高)は8日に1741億香港ドルへと増加する見通しとなった。
香港ドルは7日、1米ドル=7.7541香港ドルと小幅ながら下落。許容変動幅の上限からはやや離れた。

原題:HK Dollar Interest Rate Falls Most Since 2008 After Intervention(抜粋)
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