5日の欧州株式相場は小幅ながら10営業日続伸。2021年8月以降で最長の上昇局面となった。関税に関するニュースなどが意識された。

ストックス欧州600指数は0.2%高。エアステ・グループ・バンクが上昇をけん引した。一方、エネルギー株は軟調だった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が大幅な追加増産で合意したことを受け、世界的な供給過剰懸念から原油価格が下げたことが重しになった。

欧州債券市場ではドイツ債が上昇。欧州中央銀行(ECB)による年内の利下げ観測が強まった。

ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.52%。市場が織り込む年末までのECB利下げ幅は61bpと、2日時点よりも2bp拡大した。米貿易政策を巡る不透明感が背景にある。

ECB政策委員会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は、保護主義の新たな波は世界中の経済に悪影響を及ぼす可能性があると語った。

ドイツ30年債利回りは2.97%で変わらず。英国債市場は祝日のため休場だった。

5月5日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Notch Longest Streak of Gains Since 2021、Bunds Gain Modestly as Traders Increase Wagers on ECB Cuts(抜粋)

--取材協力:Michael Msika、Bre Bradham.

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