(ブルームバーグ):2日の債券相場は下落。日本銀行の利上げ先送り観測を受けて買われた反動が出ているほか、米国と中国の通商交渉が進展するとの期待がリスク選好の売りにつながっている。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、米中通商協議への期待感から株高となり、金利に上昇圧力がかかっていると指摘。日銀も決定会合で日米だけでなく他国との交渉進展も重要としており、状況が好転していくとの期待感が出れば「利上げに慎重な日銀の姿勢が元に戻るのではないかとの観測につながっている」と述べた。
中国商務省は2日、米国との通商協議の可能性を現在検討しているとの報道官談話を発表した。トランプ米政権が先月、関税引き上げに踏み切って以降、米中の交渉が始まり得る最初の兆しとなる。
流動性供給入札
- 対象は残存期間1年超5年以下
- 発行予定額は5000億円程度
- 東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
- 日銀の早期利上げ観測後退がサポートとなり、順調に消化するだろう
- 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)

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