2日の東京株式相場は上昇し、日経平均株価は7日続伸と2023年9月以来の連騰記録が視野に入る。為替の円安推移や日米の通商協議進展への期待から、自動車など輸出関連株が買われている。

トヨタ自動車がTOPIX上昇に最も寄与している。自動車のほか、精密機器や医薬品といった輸出関連株が高い。

米国の上乗せ関税引き下げに向け協議が進むことへの期待が日本株の買いを促した。赤沢亮正経済再生相は日本時間2日、米国との2度目の貿易交渉を終えた後に記者団に対し、「率直かつ建設的な議論を行い前進することができた」と述べた。次回協議は5月中旬以降で調整する。

ATグローバル・マーケッツのチーフ市場アナリスト、ニック・トウィデール氏は、市場全体、特に日本にとってポジティブな兆候が見られると指摘した。

この日は中国商務省が米国との通商協議の可能性を現在検討しているとの報道官談話を発表し、貿易戦争緩和への期待をさらに後押しした。

トウィデール氏は、トレーダーらの慎重ながらも楽観的な姿勢が為替の円安につながり、日本株の追い風となったと説明。一方で、トレーダーらは相場が下げた場合は即座に売りで対応できるよう準備を整えているとも付け加えた。

インサイト

  • 東証33業種中18業種が上昇、その他製品が上昇率トップ、銀行は下落率トップ
  • MSCIアジア太平洋指数は0.8%高

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.