29日のアジア外為市場では米ドルが小幅高。トランプ米大統領の通商政策が同国経済に与える影響を見極めるため、今後発表される経済指標待ちとなっている。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇した。ドル・円は一時0.3%上昇し、1ドル=142円45銭となった。

米国では29日に求人件数と消費者信頼感指数の発表が予定されている。

コーペイの通貨ストラテジスト、ピーター・ドラギセビッチ氏はリポートで「今後発表される米国の主要経済指標は悲観的な予想を上回る可能性がある」と述べた。

実際にそうなれば、米ドルにとって対ユーロや対円で当面の支援材料になると想定される。

カナダ・ドルは対米ドルで小幅安の1米ドル=1.3846カナダ・ドル。カナダ総選挙で与党・自由党が勝利する見通しとなったものの、最大野党・保守党との差がわずかだったことが重しとなった。

 

原題:Dollar Climbs Before Jobs Data, Loonie Slips: Inside G-10(抜粋)

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