(ブルームバーグ):中国商務省は29日、米国企業との通常の協力に前向きな姿勢を示した。中国はここ最近、米国の対中関税の報復として、国内航空会社に米ボーイングの航空機の追加納入を一切受けないよう指示していたばかりだった。
中国当局は、トランプ大統領が実施した関税引き上げが世界的な航空輸送市場を混乱させ、中国の航空会社だけでなくボーイングにも深刻な影響を及ぼしたと認識しており、商務省は同日発表の声明で、中国は米国が通常の貿易および投資活動に向けて安定かつ予測可能な環境を整備するよう望んでいると言明した。
声明内容は、中国からの和解の兆しとも受け取れる。商務省の元コンサルタントで、現在は北京にある対外経済貿易大学(UIBE)の教授を務めるジョン・ゴン氏は「この声明は、中国がが以前の決定を撤回したことは示唆されていないが、交渉には臨む用意があるという融和的なメッセージを伝えている」と語った。
原題:China Says Willing to Cooperate With US After Boeing Spat (2)
(抜粋)
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