ベトナムを訪問している石破総理はチン首相と会談し、アメリカの関税措置が世界経済に与える影響などについて議論したほか、安全保障面での協力を強化することを確認しました。
石破総理
「国際情勢、あるいは世界経済、世界貿易のあり方についても議論を交わしたいと思っております」
会談は少人数で実施したものと、その後の拡大会合を合わせて2時間近く行われ、アメリカの関税措置や中国による対抗措置が世界経済や多角的な自由貿易体制に与える影響などについて幅広く議論したということです。
安全保障の分野では、南シナ海への進出を強める中国などを念頭に戦略的な意思疎通を強化するため、外務・防衛当局による次官級協議を創設し、年内に初会合を行うことで合意しました。
石破総理
「日本とベトナムとの関係を強化いたしますことは、両国、そしてこの地域の安定と平和や繁栄に資するものでございます。日本はベトナムのかけがえのないパートナーとして、ベトナムとともに新しい時代を歩んで参ります」
会談では、日本が進める防衛装備品などを無償で供与する枠組み「OSA=政府安全保障能力強化支援」についても前向きな議論が行われたということです。

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