(ブルームバーグ):25日の東京株式相場は続伸。日米財務相会談を受けて円高誘導への懸念が和らぎ、輸出関連株が買われている。米連邦準備制度理事会(FRB)が想定より早く利下げを再開するとの期待も、リスク選好ムードを高めた。
TOPIX上昇に最も貢献しているのが日立製作所で、3.7%の値上がり。指数構成銘柄1689のうち、1029銘柄が上昇、597銘柄が下落している。
米ワシントンを訪問中の加藤勝信財務相は24日(現地時間)、ベッセント米財務長官との二国間協議で米国側から為替相場の水準や目標についての言及はなかったと述べた。
加藤財務相の説明を受けて円相場が一時1ドル=143円台に下落する中、半導体を含む電気機器や自動車、機械など輸出関連株が上昇。個別銘柄では、24日公表の今期営業利益計画が評価されたニデック株が一時13%高と大幅続伸している。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャーは、米国が日本に通貨目標を求めないことは既に報じられていたが、財務相会談を受けて「 改めて安心感があり、為替が円安に振れ、特段波乱を生む材料が出てこなかったことで株価は堅調」と指摘。海外売上高比率の高い電気機器などの銘柄に買いが入っていると続けた。
インサイト
- 東証33業種中29業種が上昇、上昇率トップは非鉄金属、下落率トップはパルプ・紙
- MSCIアジア太平洋指数は0.9%高
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