電力会社の焦点はクリーンエネルギーやサステナビリティー(持続可能性)から離れつつあり、各社は人工知能(AI)分野の電力需要の増加に対応することに追われている。米電力会社エクセロンのカルビン・バトラー最高経営責任者(CEO)が語った。

バトラー氏は22日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、クリーンエネルギーについて「今は議題にさえ上っていない」と述べた。さらに、電力各社の最優先事項でなくなった最大の要因は、電力コストの上昇だと指摘した。

AIなどの電力需要ブームや石炭火力発電所の稼働終了、一部の天然ガス火力発電所の閉鎖も重なり、電力は一層割高になった。これを受け、規制当局やハイテク企業、顧客の優先も信頼性や手頃な価格へとシフトした。

データセンターや経済の電化、新工場からの需要急増に伴い、エネルギー転換は複雑化し、一部の電力会社は従来の石炭・ガス火力発電所の運転期間を延長している。

バトラー氏によると、ハイテク企業最大手は、クリーンエネルギーを使った巨大データセンター稼働にあまり関心を示さなくなった。1年前はバイデン前政権が後押ししていたため、カーボンフリー電力が最優先事項だった。

エクセロンはイリノイ、メリーランド、ペンシルベニアなど各州で約1070万の顧客に電力を供給している。

エクセロンのカルビン・バトラーCEO

原題:Clean No Longer Tops Agenda for Utilities, Exelon CEO Says (1)(抜粋)

--取材協力:Alix Steel.

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