米ゴールドマン・サックス・グループが提示した役員報酬案は、高額過ぎるとの批判を受けながらも株主総会で過半数の支持を得た。

23日にダラスで行われた年次株主総会で、ゴールドマンの報酬案は拘束力を持たない投票で66%の賛成票を獲得した。買収ファンドとの人材獲得競争を考慮すれば、最高経営責任者(CEO)と社長にそれぞれ8000万ドル(約114億円)の慰留ボーナスを支給することは正当化されるとゴールドマンは主張していた。

ゴールドマンのソロモンCEO

この報酬は業績には連動せず、デービッド・ソロモンCEOとジョン・ウォルドロン社長が2030年1月までゴールドマンに在籍するだけで付与されることから、特に議論を呼んでいた。

ゴールドマンは、資金力のあるプライベートマーケットの投資家と競争するには、多額の報酬で幹部をつなぎ留める必要があると説明している。今回の株主総会での承認は、こうした主張を後押しする結果となった。

原題:Goldman Wins Shareholder Vote on $80 Million Executive Bonuses(抜粋)

--取材協力:Julie Fine.

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