ドイツのスポーツ用品メーカー、アディダスの1-3月(第1四半期)営業利益は市場予想を上回った。経済の先行きが一段と不透明な中でも、「サンバ」など過去に人気を博した商品の復刻版であるレトロスニーカーの需要が引き続き好調だった。

23日の発表文によると、1-3月期暫定決算の営業利益は6億1000万ユーロ(約989億円)。アナリスト予想の平均は5億4500万ユーロだった。売上高は62億ユーロとなり、市場予想と一致した。

アディダスはこの2年間、「サンバ」や「ガゼル」など、名作スニーカーの復刻モデルに対する強い需要に支えられ、好調な業績を維持してきた。「トーキョー」「テコンドー」といった薄底モデルも人気を集めており、業界トップのナイキからのシェア奪還に貢献している。

アディダスの米国預託証券(ADR)は暫定決算発表を受け上昇。5.1%高で取引を終えた。本決算は今月29日に発表される予定。

アディダスをはじめ、多くのスニーカーメーカーは製品の大半をアジアで生産しているため、米国の関税措置によるリスクにさらされている。今回の発表では通期業績見通しは示されなかった。

原題:Adidas Earnings Bolstered Again by Retro Sneaker Craze (1)(抜粋)

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