対話型AI(人工知能)ChatGPT(チャットGPT)を手掛ける米オープンAIは、米アルファベット傘下のグーグルが、インターネット閲覧ソフト「クローム」のスピンオフ(分離)を裁判所から命じられた場合、クローム事業を買収したい意向を明らかにした。

首都ワシントンの連邦地裁は昨年8月、グーグルがオンライン検索サービスと広告分野で反トラスト法(独占禁止法)に違反したと認定。米司法省はクロームの売却命令などを含む是正案を裁判所に提出した。アミト・メータ判事は3週間の審理を経て、8月までに是正策を命じる予定だ。

司法省側の証人として出廷したオープンAIのChatGPT責任者ニック・ターリー氏は22日、クロームの買収に動くかとの質問に対し、「他のグループと同様に当社もそうしたいと考えている」と答えた。

チャットGPTは、クロームでユーザーがダウンロードできる拡張機能を提供している。クロームとオープンAIとの統合が進めば、より優れたサービスを実現できるとターリー氏は語った。

同氏によれば、オープンAIはディストリビューション(サービスの流通)などで最も難しい問題に直面している。「iPhone」にチャットGPTを統合する契約をアップルと締結したが、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載するスマホメーカーとの交渉は進展していない。

原題:OpenAI Would Buy Google’s Chrome Browser, ChatGPT Chief Says (2)(抜粋)

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