(ブルームバーグ):フランスの高級品ブランド、クリスチャン・ディオールは、メンズウエアの新たなアーティスティックディレクターにジョナサン・アンダーソン氏を指名した。世界最大の高級品ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下の同社は、低迷する業績の回復を目指している。
アンダーソン氏は、LVMH傘下の別のブランド、ロエベのクリエーティブディレクターを12年間務めた後、今年3月に退任していた。今年初めに退社したキム・ジョーンズ氏の後任となる。
LVMHを率いる資産家ベルナール・アルノー氏は17日に開催されたグループの年次株主総会で、アンダーソン氏がディオールの次期メンズコレクションのデザインを担当すると発表した。
クリスチャン・ディオール・クチュールは発表文で同氏の指名を確認し、最初のコレクションが6月27日にパリで披露されると明らかにした。
今後の注目は、ディオールのウィメンズウエアのデザイナーを2016年から務めるマリア・グラツィア・キウリ氏の動向に移ることになる。
LVMH傘下のブランドで2位のディオールは、首位のルイ・ヴィトンに比べ業績が低迷している。貿易戦争の激化で見通しが暗くなる中、高級品市場全体がなかなか低迷から抜け出せずにいる。
原題:Christian Dior Picks Jonathan Anderson as Menswear Designer (1)(抜粋)
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