(ブルームバーグ):シティグループは、貿易戦争が激化する中でグローバルな展開により恩恵を受ける立場にあるとの見方を同社の経営陣が示した。顧客が財務強化のため、同社の資金移動業務を活用するというわけだ。
トランプ米大統領が関税措置で世界経済を揺さぶる中、同社経営陣は15日の決算発表で、世界に広がる同社の展開はデメリットではなく資産だとし、投資家に安心を呼び掛けた。
ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)氏は、「ストレス期に、われわれは嵐の中の港であることを示してきた」と言及。同社が顧客と深く結び付いていると説明した。

米国で最も国際的な銀行であるシティグループは、世界における広範なプレゼンスが長らく懐疑的な目にさらされてきた。アルゼンチンなどで政治不安が生じた際に打撃を受けることもあった。
ただサービス部門は5部門の中で最も収益性が高く、ほとんど競合に追随を許さないグローバルな展開力を同社にもたらしている。
同社インベスター・サービシズ部門責任者のクリス・コックス氏は先週のインタビューで、米国で生産を拡大させたい自動車・半導体企業からの関心が寄せられていると明かした。
その上で、今のところ関税で直接打撃を受けていない海外サービス企業の一部も、緊張が高まる中で自社の業務をもっと米国に移す計画を立てていると話した。
原題:Citi Brushes Off Concerns Over Its Exposure to Global Trade War(抜粋)
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