米政府が「フェイスブック」運営のメタ・プラットフォームズに対し反トラスト法(独占禁止法)の観点から写真共有アプリ「インスタグラム」を売却すべきだと主張している問題を巡り、注目の裁判が始まった。

メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は14日、紺のスーツに水色のネクタイを締め、ワシントンの連邦裁判所に出廷。インスタグラム買収の経緯に関する連邦取引委員会(FTC)からの質問に3時間余りにわたり答えた。15日も引き続き証言する予定だ。

ザッカーバーグ夫妻(14日)

FTCは、ザッカーバーグ氏がSNS業界の独占を狙ってインスタグラムを買収したことを立証しようとしている。FTC主任弁護士のダニエル・マシソンは、モバイルアプリがブームとなった2010-12年にザッカーバーグ氏が写真共有のための高品質な製品を開発するようチームに命じたものの、開発に苦労していたことを示す電子メールを提出した。

マシソン氏は、インスタグラムに大きく後れを取っているというザッカーバーグ氏の懸念を示す電子メールを提示。それによれば、ザッカーバーグ氏は11年9月、「インスタグラムがモバイルで成功を収め続けるか、あるいはグーグルがインスタグラムを買収した場合」、メタにとって「真の問題」になるなどと指摘していた。ザッカーバーグ氏は、それらが自身のメールであることを認めた。

FTCはメタによるインスタグラムと通信アプリ「ワッツアップ」の買収は、競争を妨げる「キラー買収」だと主張。FTCはメタが独占企業であることを裏付けようと、広告の増加とプライバシー保護の弱体化により、インスタグラムとワッツアップの質が低下したと訴える予定だ。

メタの弁護士は1時間余りを費やし、同社は友人や家族以上の存在であり、「ユーチューブ」や「TikTok(ティックトック)」、「スナップ」など多くの幅広いソーシャルメディア企業と競い合っていると反論。

ザッカーバーグ氏は、人々が友人や家族とつながることを可能にすることは引き続きメタの「優先事項の一つ」だとし、同社は「常に世界で何が起こっているのかを見つけ、学ぶためのサービスを提供してきた」と述べた。

この裁判は約2カ月間続く見通しで、メタの元幹部であるシェリル・サンドバーグ氏の証言も予定されている。

原題:Zuckerberg Revisits Instagram Buy in FTC Meta Monopoly Case(抜粋)

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