(ブルームバーグ):10日の米株市場でUSスチールの株価が下落。トランプ米大統領が前日に続いて、日本企業がUSスチールを所有することは望ましくないとの見解を示したことが嫌気された。
ニューヨーク時間午後2時5分現在、USスチールの株価は5.6%安。トランプ氏は日本製鉄による141億ドル(現在のレートで約2兆円)での同社買収について言及した。株価はこれより先、一時10%余り下落し、日中としては2月上旬以来の大幅な下げを記録した。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスでの閣議で、日本製鉄が投資家として戻ってくると、詳細を明示せずに話した。これを受けて、USスチールの株価は下げ幅を縮小する場面もあった。
ただし、同氏はUSスチールの身売りに反対する考えを改めて示し、なぜ日本製鉄は自力で新たな製鉄所を建設することができないのかと疑問を呈した。
「USスチールは関税のおかげで非常にうまくいくだろう」とし、「USスチールがなぜ買収を必要としているのか分からない」と述べた
トランプ氏は前日、USスチールの鉄鋼受注が増加しており、今すぐに投資が必要な状況ではないと指摘。他の外国の買い手に買収されることも望んでいないとしていた。
原題:US Steel Falls 10% After Trump Says He Doesn’t Want Japan Owner
(抜粋)
(相場を更新し、第3段落以降を追加します)
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