(ブルームバーグ):トランプ米大統領が先月発表した自動車輸入への25%の追加関税が、米東部時間3日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)に発効した。大幅なコスト押し上げや業界サプライチェーンの混乱につながる見通しだ。
5月3日には自動車主要部品の輸入に対する同率の関税発効や予定されており、新車価格は数千ドル上積みされて販売を圧迫する恐れがある。
トランプ氏は2日、米国への全輸出国に基本税率10%を、対米貿易黒字の大きい約60カ国・地域を対象に上乗せ税率をそれぞれ適用する「相互関税」を発表。ホワイトハウスは相互関税の対象から自動車・同部品はおおむね除外するとしたが、自動車メーカーの間には既に動揺が広がっている。
米自動車メーカーはトランプ政権に対し、一部の低価格の自動車部品を関税の対象から外すよう働き掛けている。フォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)、クライスラーの親会社ステランティスの担当者は、ホワイトハウスや商務省、米通商代表部(USTR)の当局者と会い、一部部品の関税からの除外について話し合った。
原題:Trump’s 25% US Auto Import Tariff Takes Effect, Raising Costs(抜粋)
--取材協力:Josh Wingrove、Meghashyam Mali.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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