ステーブルコイン発行のサークル・インターネット・グループは、新規株式公開(IPO)を申請した。収入が着実に増加していることも明らかにした。

1日の米証券取引委員会(SEC)への届け出によれば、同社の2024年の収入は16億8000万ドル(約2500億円)、純利益は1億5600万ドル。前年の収入は14億5000万ドル、純利益は2億6800万ドルだった。ジェレミー・アレール氏が同社の最高経営責任者(CEO)を務める。

IPOの価格仮条件や公募・売り出し株数などの詳細は、今後の届け出で開示される。

米ニューヨークを拠点とするサークルは13年に創業し、ステーブルコイン発行で最大手であるテザーの最大のライバルに浮上。サークルは長年にわたり、テザーよりも厳しく規制され準備金の透明性が高いと主張し差別化を図ってきた。米議会では現在、ステーブルコイン規制法案の審議が行われている。

ステーブルコインは法定通貨や金などを裏付けに発行される暗号資産(仮想通貨)。届け出によれば、ドルに裏付けされたサークルのステーブルコイン「USDC」の流通額は3月28日時点で600億ドル。

調査会社ピッチブックによると、22年の資金調達ラウンド後、サークルの企業価値は77億ドルと評価された。同社は24年1月に非公開の形でIPOを申請。その約1年前には特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じた上場計画を断念していた。

IPOの主幹事はJPモルガン・チェースとシティグループ。同社はニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、ティッカーシンボル「CRCL」で取引される見通し。

原題:Stablecoin Issuer Circle Files for IPO Showing Revenue Gains (1)(抜粋)

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