プライベートジェット機の所有者は今後、米連邦航空局(FAA)に氏名など航空機と関連付けるデータを公開しないよう求めることができるようになる。

FAAは昨年成立した法律に基づき、非公開要請を受け付ける手続きの策定を進めている。これにより、一般市民がプライベートジェット機の所有者を特定したり、動きを追跡したりすることがより困難になりそうだ。

プライベートジェット機を追跡するソーシャルメディアのアカウントなどのサービスは近年、誰でも比較的容易に始められる商売となっており、著名人の移動状況や企業の合併・買収(M&A)の可能性に関する手掛かりさえ提供している。

一方でこうしたサービスは、プライベートジェット機を所有する一部のオーナーの怒りを買っている。自家用ジェット機を広く追跡されている電気自動車(EV)メーカーの米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、追跡者を何度も激しく非難。Xの前身のツイッターを買収した後、自身のものも含め自家用ジェット機の位置情報を追跡する複数のアカウントを凍結した。

人気歌手のテイラー・スウィフトさんの弁護士は昨年、著名なジェット機追跡者に、安全上の懸念を理由にスウィフトさんの自家用ジェット機の追跡を止めるよう要求した。

ロビー団体である全米ビジネス航空協会(NBAA)は今回の措置を称賛。「フライト・ストーカー行為」が「乗客の警備や安全、企業スパイ」に関する深刻な懸念を引き起こすことを議会が認識し制定した条項だと評価した。

FAAは28日に新しい措置について、公共データベースからの情報削除がメンテナンスや安全点検などの「必要な機能」に影響を与えるかどうかを含め、一般からの意見を求めると発表した。

原題:Private Jet Owners Like Musk and Swift Can Now Hide Plane Data(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.