(ブルームバーグ):大和証券グループ本社、かんぽ生命保険、三井物産は31日、オルタナティブ(代替)資産運用分野で資本業務提携すると発表した。
政府が資産運用立国の実現を掲げる中、株式や債券といった伝統的な資産に対し、不動産などのオルタナ資産が注目を集めている。アセットマネジャーである大和証G、アセットオーナーであるかんぽ生命、総合商社である三井物の異業種がタッグを組むのは珍しい。
三井物産の完全子会社でオルタナ投資を手掛ける三井物産オルタナティブインベストメンツ(東京都千代田区)に、大和証G子会社の大和アセットマネジメント(AM)と三井物とかんぽ生命の合弁会社がそれぞれ出資する。新たな出資比率は大和AMが51%、三井物とかんぽ生命の合弁が49%となる。
2025年度上期に出資構成の変更を予定。社名は「大和かんぽオルタナティブインベストメンツ」に変更する。
大和証Gと大和AMは私募・公募の商品開発に取り組むほか、大和AMはミドル・バック機能を含む運用基盤を提供する。大和AMはオルタナ資産運用分野に本格参入することになる。かんぽ生命はオルタナ資産運用の一部を委託する。大和AMとかんぽ生命、三井物は収益基盤の拡充や体制強化を目的に人材交流も行う。
大和証Gとかんぽ生命は資産運用分野において、三井物とかんぽ生命は不動産の資産運用事業においてそれぞれ業務提携していた。20年以上前からオルタナ投資に取り組んできた三井物子会社を軸に3社の強みを持ち寄ることで、投資家からの高まるオルタナ分野へのニーズに応える。
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