年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は31日、2025年度から5年間の中期計画を発表する。市場関係者らは運用資産の基本ポートフォリオについて、現状の構成割合を維持すると予想している。

GPIFは午後4時から宮園雅敬理事長が記者会見を開き、基本ポートフォリオやサステナビリティー(持続可能性)投資方針など次期中計に関して説明する。宮園理事長の任期はきょうで最後となり、4月からは三菱UFJ銀行元常務の内田和人氏が新理事長に就任する。

GPIFは運用資産約260兆円を抱える世界最大規模の年金基金。原則5年に1度、厚生労働省が示した運用目標をベースに、資産運用の大枠である基本ポートフォリオを見直している。現在のポートフォリオ構成は国内債券、外国債券、国内株式、外国株式をそれぞれ25%としている。

日本経済新聞(電子版)は今月11日、GPIFが現在の基本ポートフォリオを25年度以降も維持する方針を固めたと報じた。

前回20年の見直しでは日本銀行の低金利政策下で国内債の利回りが低かったことから、外債への配分を15%から25%に引き上げる一方、国内債は35%から25%に削減した。

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