金相場は31日、再び最高値を更新し、初めて1オンス=3100ドルを上抜けた。米国の相互関税発表を控え、貿易戦争を巡る懸念が市場で高まっている。

金相場は一時0.8%上昇し3110ドル超となり、最高値を塗り替えた。金は安全資産としての需要が高まり、先週末まで4週連続で上昇していた。

トランプ大統領は先週、自動車に25%の輸入関税の賦課を命じる布告に署名。市場は、トランプ政権が4月2日に発表する相互関税にも備えている。

金相場は高値を更新し続けている

金相場は今年に入り約18%上昇。少なくとも15回、史上最高値を更新した。各国・地域の中央銀行による買いに加え、地政学・マクロ面での不確実性が高まる中で安全資産としての需要も、相場を後押しした。

複数の大手金融機関が金相場の目標価格引き上げに動いている。ゴールドマン・サックス・グループは年末までに3300ドルを見込む形に上方修正した。予想を上回る中銀の需要や、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)への強い資金流入を理由に挙げている。

金スポット相場はシンガポール時間午前11時6分(日本時間午後0時6分)時点、3110.07ドルで取引された。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。

原題:Gold Rises Above $3,100 for First Time as US Levies Boost Havens,Gold Rises to Record as Trade-War Concerns Drive Haven Demand(抜粋)

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