31日の債券相場は大幅上昇。米国で消費者マインドの悪化を受けて長期金利が大幅低下したことや、国内株式相場の急落を受けて買いが優勢だ。

岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、「日経平均株価が大幅に下げ、リスクオフ的な動きで債券が買われている」と話す。超長期ゾーンは日本銀行が買い入れ額を減らすことへの警戒感があるものの、中長期ゾーン中心に買われていることに追随して金利が低下していると述べた。

2年国債入札

  • 発行予定額は2兆6000億円程度
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジスト
    • 利回り水準の高さがサポート要因となる一方、日銀の追加利上げ観測が根強く、買いづらさが意識されてやや低調となるだろう
  • 備考:2年利付国債の過去の入札結果(表)

4-6月の日銀買い入れ予定

日銀は31日午後5時に4-6月の国債買い入れオペ予定を公表する。2024年7月の金融政策決定会合で決めた買い入れ減額計画の実施後、初めて超長期ゾーンが減額される可能性がある。

三菱モルガンの藤原氏は3月までの月額4兆5000億円程度から同4兆1000億円程度と4000億円減になると予想。10年超25年以下は1-3月のオペでの応札倍率が10年以下と比べて低く、需給が引き締まっているとし、「今回から減額されても大きなサプライズにならない」と述べた。

 

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