経営難の英鉄鋼メーカー、ブリティッシュ・スチールは、英国で唯一残っている高炉2基を閉鎖する準備を進めている。親会社の中国企業が今週、英政府から提示された5億ポンド(約980億円)規模の公的支援策を拒否した。

敬業集団の傘下にある同社は27日、イングランド北部にある高炉と他の鉄鋼所を6月にも閉鎖する計画を巡り、従業員や労働組合と協議すると発表した。

敬業や英鉄鋼業界は何年も前から利益創出に苦戦してきた。トランプ米大統領が外国製の鉄鋼に25%の関税を課したことも、業界への懸念を悪化させている。ブリティッシュ・スチールによると、同社は1日当たり約70万ポンドの損失を出している。敬業は2020年、経営破綻状態だった同社を買収した。

ブリティッシュ・スチールは、高炉閉鎖に踏み切る理由として厳しい市場環境と関税賦課、環境コスト上昇を挙げた。

英国は電気炉で使用する材料を輸入品と鉄スクラップに全面的に頼らざるを得なくなる。また鉄鋼業界団体UKスチールは、輸送やインフラ、建設など主要セクターのメーカーは海外サプライヤーに完全に依存することになると警鐘を鳴らした。

原題:British Steel Owner Set to Close UK’s Last Blast Furnaces (1)(抜粋)

--取材協力:Jack Ryan.

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