(ブルームバーグ):ヨガウエアメーカーのルルレモン・アスレティカが27日に発表した通期の売上高見通しは市場予想を下回った。米国の個人消費が懸念されるという。これを受け、株価は米国株式市場引け後の時間外取引で下落した。
カルビン・マクドナルド最高経営責任者(CEO)は、地政学的対立や高インフレを背景に、米国の消費者は財布のひもを締め、来店頻度を減らしていると説明。アナリストとの電話会議で、マクロ環境が消費者の慎重姿勢の一因となっており、「業界全体の客足に大きな影響がみられる」と述べた。
同社はトランプ米大統領と世界各国の貿易戦争が激化する中、伸び悩む売上高の回復を図っている。
ルルレモンが示した通期売上高見通しは111億5000万-113億ドル(約1兆6800億-約1兆7000億円)と市場予想を下回った。また、2-4月(第1四半期)の売上高見通しも予想に届かなかった。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、プーナム・ゴヤル氏はこの見通しについて「ここ数四半期と比較すると大幅な減速となる」と指摘した。
時間外取引の株価はニューヨーク時間27日午後6時25分(日本時間28日午前7時25分)時点で9.4%安。年初から27日終値までは11%下落している。
ルルレモンの投資家にとって新たな懸念材料となり得るのは在庫の増加だと、ジェフリーズのアナリスト、ランダル・コニック氏は指摘。全世界の在庫水準は1年前から9%増加した。
2024年11月-25年1月(第4四半期)決算では、米州の既存店売上高は横ばい。海外事業の売上高は22%増だった。
原題:Lululemon Plunges With Outlook Hurt by US Consumer Worries(抜粋)
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