英資源・鉱業会社アングロ・アメリカンは業績不振のダイヤモンド部門デビアスを上場させる計画について、複数の銀行と初期段階の協議を開始したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同社が鉄鉱石と銅に事業を集中させる再編策で資産処分を進める中、デビアスの売却先は決まっていない。

アングロはデビアスの売却を引き続き模索するものの、売却先が見つからない場合の代替案として新規株式公開(IPO)の準備も開始するという。

オーストラリアのBHPグループから490億ドル(現在のレートで約7兆3600億円)での買収提案を受けたアングロは昨年、買収を拒否する過程で事業再編策を発表。 この一環としてダイヤモンド事業からの撤退を表明した。

再編は順調に進んでおり、アングロは石炭とニッケルの鉱山の売却に合意。年内にはプラチナ事業からも撤退する予定だが、デビアスだけが懸案として残っている。

アングロ・アメリカンの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Anglo Is Said to Start Talks With Banks on Possible De Beers IPO(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.