(ブルームバーグ):ジェフ・ベゾス氏やソフトバンクグループ、ウォルマートが出資する米農業技術会社プレンティ・アンリミテッドが23日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)に基づく会社更生手続きを申請した。債権者の支持を得た計画の下で増資または事業売却を目指す。
テキサス州の米連邦破産裁判所への提出資料に記載された資産と負債は約1億ドル(約150億円)。債権者との取り決めの下で今後、プレンティの資産売却、または追加資金の確保につながる代替的な事業再編を行う計画だ。
プレンティのように垂直農法を手掛ける企業の破綻がここ数年、相次いでおり、先月には樹木や植物を供給するツリーサップ・ファームズ、先週には大豆種子開発のベンソン・ヒルが連邦破産法11条の適用を申請した。
プレンティの出資者にはニューヨークの投資会社ワン・マディソン・グループやウォルマート、ソフトバンクGの「ビジョン・ファンド」が名を連ね、ビジョン・ファンドは4億ドル強を提供したと、ブルームバーグ・ニュースが1月に報じた。プレンティは既存株主保有分の価値の大幅減少につながる追加資金調達について協議していたという。
裁判所への提出資料によると、ワン・マディソン・グループとソフトバンクG側は事業閉鎖を阻止し事業再編を準備させるためプレンティに860万ドルのつなぎ融資を提供。その後、最大2070万ドルの追加融資を提案したという。
プレンティは創業時から赤字続きだが、ダニエル・マレック暫定最高経営責任者(CEO)は経営破綻の要因はマクロ経済だと指摘。以前は増資が成功したが、2022年以降はうまくいかなくなったと説明した。
原題:Bezos-, Softbank-Backed Vertical Farmer Plenty Files Bankruptcy(抜粋)
--取材協力:Kate Clark.
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