(ブルームバーグ):25日の東京株式相場は上昇。米国の相互関税が軽減措置などで的を絞ったものになるとの期待が強まったことや、為替の円安から過度の業績懸念が後退している。
米半導体株高も追い風となり、電機や精密機器、機械、自動車などの輸出関連、非鉄金属や不動産株が高い。
トヨタ自動車がTOPIXの上昇に最も寄与。指数を構成する1692銘柄中、値上がりは853、値下がりは749。
トランプ米大統領は4月2日に発動する予定の相互関税について、一部の国に対して適用除外や軽減措置を講じる可能性を示唆した。これを受けて日本が対象から除外されるとの見方が出ている。
T&Dアセットマネジメントの酒井祐輔シニア・トレーダーは、「米関税は予想されていたほど厳しくならないようだ」と述べた上で、これは米国経済にとって良い話であり、日米の株高につながっているとの見方を示した。
投資家は銀行などのバリュー株を売り、自動車のような輸出関連株を買い始めているようだと酒井氏は指摘する。一方、米関税政策は依然として不透明であるため、懸念は完全に払拭されず、相場の上値は抑えられる可能性が高いとみる。
インサイト
- 東証33業種中25業種が上昇、非鉄金属が上昇率トップ、電気・ガスは下落率トップ
- MSCIアジア太平洋指数は0.3%高
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.