(ブルームバーグ):米銀シティグループの元汎アジア執行サービス責任者、フィリップ・ジョン・ショー氏は今月、同行を相手取り不当解雇訴訟を起こした。2019年3月の即時解雇は不当だったと訴えた。同様に解雇された複数のセールストレーダーも今月、香港の労働審判所に提訴していた。
ショー氏はシティグループ・グローバル・マーケッツ・アジアを相手取り香港高等裁判所に訴訟を起こした。訴状によるとショー氏は、銀行側に契約および雇用上の不法行為があったと主張し、解雇によって権利を剝奪された退職金など給付の支払いと、不当な解雇の結果被った評判へのダメージに対する金銭的補償を求めている。シティの広報担当者はコメントを控えた。
ショー氏の元同僚による不当解雇訴訟は、6年間の時効期間が切れる直前に起こされた。ショー氏はシティが香港の規制当局によって長年の問題行動を指摘されことを受けて解雇したアジア株式セールストレーダーチームの最高位のマネジャーだった。
香港証券先物委員会(SFC)は23年3月、ショー氏の「行為は経営幹部に求められる基準を全く満たしていない」として、同氏に10年間の業界再参入禁止処分を下した。
SFCは22年に「まん延する不正行為」とアジア市場部門における深刻な内部統制の欠如を理由にシティをけん責し制裁金を科した。規制当局は、シティのセールストレーダーが特定の株式の売買に対する需要があるかのように顧客に偽ることで取引を促していたと指摘した。
シティは19年、複数の社員の不正行為を主張し事前通告なしに解雇した後、対面のやり取りを通じて顧客から注文を受けて執行するハイタッチ型の株式セールストレーディングデスクを解体した。香港在勤だった従業員らは同行で積み立てた退職給付も失ったとブルームバーグ・ニュースが以前報じた。
複数の元セールストレーダーがロンドン、東京、香港で、不当解雇の訴えを起こした。24年12月には香港の裁判所が、シンディ・ルイ氏が受け取れたはずの年金給付と契約上の給与を支払うようシティに命じた。
この判決後、同氏の元同僚4人が今月、同様の不当解雇訴訟を起こしている。
原題:Ex-Citigroup Asia Managing Director Shaw Sues Bank in Hong Kong(抜粋)
--取材協力:Kiuyan Wong.
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