米リフトは、自社の配車サービスで自動運転車の運用を「今夏にも」開始する計画だ。自動運転車が普及するにつれ、人間のドライバーは車両管理などの他の業務にシフトしていくと見込んでいる。

同社のドライバーエクスペリエンス担当エグゼクティブバイスプレジデント、ジェレミー・バード氏が20日のブログ投稿で、自動運転車の配車サービスが今夏にもスタートする可能性を認めた。従来は2025年中に開始するとしていた。

同氏によれば、自動運転車の投入で車両の遠隔サポート・管理や地図データのラベリング・検証などで新たな雇用が生まれる見通し。

米主要市場の一部では、自動運転車を用いたライドシェアが浸透しつつある。リフトはライバルの米ウーバー・テクノロジーズと同様、需要のピーク時に人間のドライバーが自動運転車を補完するハイブリッドな未来を想定している。

バード氏は、最終的にドライバーが自動運転車を所有することが自社戦略の中核だとして、その実現性は自動運転車のコストが下がるにつれて高まると分析。

「テクノロジーが人間の仕事を侵食しても、人間が完全に必要でなくなるわけではない。人間が機械にはできない価値を提供できる場合はなおさらだ」と指摘した。

リフトは米国とカナダのみで事業を展開。米アルファベット傘下ウェイモなどとの競争激化に見舞われている。リフトの株価は年初来で9%下落。一方、ウーバー株は23%上昇している。

原題:Lyft to Offer Driverless Ride-Hails ‘as Soon as This Summer’(抜粋)

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