米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、銀行業界はこれまで認められていなかったセクターへの参入が可能になる規制の変更に備えていると述べた。また、米消費者は支出を続けているとの見方も示した。

BofAのブライアン・モイニハンCEO

モイニハン氏は19日、経済専門局CNBCとのインタビューで、「規制というものは、組織にとって順守するのが非常に難しい。レピュテーションリスク(評判を損なう恐れ)のように事後的に評価されることがあるためだ」と発言。「規制を変更すれば、こうした弱みを持つことはなくなる」と話した。

トランプ米大統領の返り咲きを受けて、金融業界幹部の間では企業寄りの新政権下で規制が緩和されるとの期待が高まっている。バイデン前政権下では、暗号資産(仮想通貨)業界と積極的に協力するのは「回避」するよう求められたと、モイニハン氏は述べた。

「合法化されるなら、われわれは再び参入する。ステーブルコイン事業やその他のビジネスにも参入する」とし、「業界全体もそうするだろう」と同氏は続けた。

新政権は不確実性を生み出しており、それを克服する必要があるとも、モイニハン氏は指摘。その上で、貿易戦争の問題や市場のボラティリティーはあっても、BofAでは力強い米個人消費を引き続き想定していると述べた。米消費者による経済への資金投入は今年最初の2カ月半に、前年同期比で6%増加したとし、「景気にとって良い兆候となるはずだ」とした。ただし、関税で成長は鈍化する見通しだと付け加えた。

原題:BofA CEO Says Industry Ready for Lighter Regulation Under Trump(抜粋)

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