(ブルームバーグ):メタ・プラットフォームズ株の年初来リターンがマイナスに転じた。これでハイテク大手7社「マグニフィセントセブン」全銘柄が今年これまでの上昇分を消した。
マグニフィセントセブンはメタのほか、アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、テスラ、アルファベットの7社で構成される。
メタの株価は18日に3.7%安で終了。足元で下落基調が続いており、年初来の騰落率はマイナス0.5%となった。下げに転じる前に今年は20営業日連続で上げる場面もあり年初来で一時プラス26%近くに達していたが、その全てを失った。

キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ジャスティン・パターソン氏は、人工知能(AI)への投資でメタは一定の柔軟性を失っていると指摘。「マクロの不確実性増大」を理由に目標株価を750ドルから710ドルに引き下げた。
パターソン氏は同社の課題について、「AIサイクルが固定費を増加させている」とリポートで言及。景気悪化時に経費を削減する能力が制限されるとの見方を示している。

「マグニフィセントセブン」銘柄はAIの恩恵を特に受けると見られているが、トランプ政権の関税政策やAI関連の取引の方向性に関する疑問を背景に経済見通しが揺れる中、テクノロジー企業は広範にわたる圧力にさらされている。
「ブルームバーグ・マグニフィセントセブン・トータル・リターン・インデックス」は今年16%安となっている。18日には2.5%下落した。
原題:Meta Becomes Final Magnificent 7 Stock to Turn Negative in 2025(抜粋)
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