アメリカのトランプ大統領は、ロシアとウクライナの戦闘を終結させるため、ロシアに対する大規模な経済制裁や関税の導入を検討していることを明らかにしました。
トランプ大統領は7日、SNSに「ロシアがいま、戦場でウクライナを徹底的に“叩きのめしている”という事実に基づき、最終合意に達するまで、ロシアに対する大規模な銀行制裁、経済制裁、関税を強く検討している」と投稿しました。
ロシア側に圧力をかけたもので、双方に手遅れになる前に交渉のテーブルにつくよう呼びかけています。
交渉をめぐり、トランプ大統領はこれまでロシア寄りの発言を繰り返していて、「ワシントン・ポスト」は7日の投稿について「方針転換だ」と伝えています。
一方、関税をめぐっては、カナダがアメリカから輸入する乳製品と木材に不当に高い関税をかけているとして、同じ税率の「相互関税」をかける考えを示しました。
アメリカ トランプ大統領
「カナダは木材や乳製品の関税で何年も我々をぼったくってきた。公平ではない」
このように不満を表明し、「カナダが関税を引き下げなければ、まったく同じ関税を課す」としたうえで、早ければ7日中にも課す可能性があると説明しました。
トランプ政権は4日に、カナダへの25%の関税を発動した一方、6日には幅広い品目を対象外とすることを決めるなど、方針が二転三転しています。

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