(ブルームバーグ):セブン&アイ・ホールディングスが大規模な自己株取得を実施する方向で調整していることが、複数の関係者への取材で分かった。
6日開催の取締役会で決議し、同日午後にも発表する方向だ。関係者の1人によると2兆円規模という。
同社への企業価値向上策への期待が高まる中、株主還元強化策を打ち出す。セブンは株価が低迷する中、昨年カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けていた。セブンは2026年2月期までに総額2100億円の自己株取得を予定し、昨年5月までに1100億円の自己株取得を実施していた。
セブン株は上げ幅を拡大し、一時10%高の2199円を付け、24年11月20日以来の日中上昇率となった。
セブンのコメントは現時点で得られていない。
ジェフリーズ証券アナリストの栗山隼輔氏は、自己株取得枠として1000億円の予算が残っているが、7000億円超でヨーク・ホールディングスの売却が実現すれば、さらに自己株買い実施ができるとみていると4日付のリポートで述べていた。
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