(ブルームバーグ):世界最大の海運会社のトップは、中国で建造された貨物船とそうした船舶を所有する企業を対象に米国が提案している利用料が実際に賦課された場合、コンテナ輸送料が25%上昇する可能性があると警告した。
スイス・ジュネーブに本拠を置くMSCメディタレニアン・シッピングのソーレン・トフト最高経営責任者(CEO)は、「この提案がそのまま実施されれば、深刻な影響をもたらすだろう。当社はネットワークを見直して一部サービスを打ち切るか、コストを上乗せするしかなさそうだ」と述べた。
トフト氏は米カリフォルニア州ロングビーチで開催されたS&Pグローバル主催の海運・サプライチェーン関連会議「TPM 25」での講演で、「最終的に消費者が負担を余儀なくされる」と指摘した。
トランプ米政権は2月下旬、物資輸送に使われる中国の船舶に利用料を課す案を示した。米国通商代表部(USTR)によるこの提案は、海運事業で優位に立つ中国に対抗するのが狙いで、米国製品の一部輸送について自国の船舶の利用が義務付けられることもあり得る。
トフト氏は、USTRの提案に関する世界海運評議会(WSC)の査定を基に、業界全体への影響は200億ドル(約3兆円)を超える公算が大きいと推定。コンテナ1個当たり600-800ドルの追加費用が生じる可能性があるとの見方を示した。
原題:US Fees on China Ships Risk a Surge in Costs, Top Carrier Warns(抜粋)
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