スイスから米国への金の輸出量が先月、過去最高の水準を記録した。関税を巡る懸念から米国への金の持ち込みが殺到している。

スイスは欧州の主要な金の精錬拠点。1月は193トンを米国に輸出した。2012年1月までさかのぼるデータで、最大の月間輸出量となった。1月の金の流出額は180億ドル(約2兆7000億円)を超え、24年の年間の金額を上回る。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は1月、国際的なベンチマークを上回る形で上昇した。金が関税の対象になり得ると懸念したトレーダーがショートポジション解消に向かった。

 

COMEXの金先物価格はロンドン市場の現物価格を最大で1オンス当たり50ドル上回り、米国に現物を受け渡し先物のポジションを閉じて利益を得る機会が生まれた。

原題:Swiss Gold Exports to US Surge to Record on Tariff Fears(抜粋)

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