(ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループは金価格の年末目標を1オンス当たり3100ドルに上方修正した。中央銀行による購入と、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)への資金流入が理由で、ウォール街の金に対する熱狂ぶりを浮き彫りにした。
リナ・トーマス氏らアナリストはリポートで、中銀の需要が以前の予想を上回る月平均50トンに上る可能性があると指摘。関税など経済政策に関する不確実性が続けば、投機的ポジション増加で金価格は年末までに3300ドルに到達し得ると予想した。ブルームバーグの計算によると、後者の予想は年間26%の上昇を意味する。

金価格は今年、高騰が続いており、今年に入って7週連続高となっている。中銀による購入増加や米金融当局による一連の利下げのほか、最近ではトランプ米大統領による関税発表を巡る投資家の懸念の高まりが持続的値上がりの要因。
アナリストらは、インフレと財政リスクへの懸念増大で「特に米国債を大量に保有する中銀が金購入をさらに増やす可能性がある」と付け加えた。
ゴールドマンは先月、3000ドルの目標達成時期の見通しを先送りしていたが、昨年12月の公的部門の購入が推定108トンに上ったことを受けて、一段と強気な見通しを示した。
原題:Goldman Raises Gold Target to $3,100 on Central-Bank Appetite(抜粋)
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