(ブルームバーグ):17日の東京株式相場は、東証株価指数(TOPIX)が堅調に推移。サンリオなど市場予想を上回る決算を発表した銘柄の上昇が目立ち、投資家心理の改善に寄与している。ダイフクなど機械株、子会社JX金属が3月に東京証券取引所に上場することで含み益期待の広がるENEOSホールディングスなど石油株も高い。
低調な小売売上高統計を受け米国の利下げ観測が再燃したほか、取引開始前に発表された日本の昨年10-12月期の実質国内総生産(GDP)成長率が市場予想を大幅に上回ったこともプラス。
一方、トランプ米大統領が自動車に対する関税を4月に導入すると述べたことを受け、トヨタ自動車など自動車株は軟調。業績予想を据え置いたMS&ADインシュアランスグループホールディングス、業績計画を下方修正したオリンパスも安い。
TOPIX採用の1695銘柄中、上昇は960、下落は673。売買代金上位ではアドバンテストや川崎重工業、三井住友フィナンシャルグループ、任天堂が高く、来期下半期の業績回復期待が広がったキオクシアホールディングスは急伸。半面、トヨタや楽天グループ、ゆうちょ銀行、ホンダは下落。
SMBC日興証券投資情報部の太田千尋部長は、今期は好決算が相次いでおり、個別銘柄や市場全体に好影響を与えていると指摘。一方で、トランプ関税が世界経済にどのような影響を与えるのかまだよく分かっておらず、一部の投資家に買いをためらわせているとも述べた。
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